日本の住宅の耐用年数は約26年といわれます。
それは木造という材質によるところが大きく、その上悪環境が影響を与えています。
壁の材質はモルタルです。モルタルはアルカリ性で、その砂に混ざり固まります。この砂は以前の様に川砂でなく、海砂が使用される様になりました。環境保護の立場から川砂の採取が制限されているからです。海砂は洗浄されて使用されますが、どうしても酸は残ります。砂の酸に酸性雨というダブルパンチで壁にひび割れは起きます。
このひび割れから雨水が入り、益々ひびが広がりモルタルを中性化へと早め寿命を縮めています。モルタルの壁はこのひび割れが目立つ様ですと塗り替えを考えて下さい。特に割れ目が交差すると要注意!です。
外壁にサイディングを使用されているケースも多くなりましたが、サイディングは継ぎ目が割れて反ってきたら元には戻りません。
なぜ継ぎ目が反ってくるのかというと雨水の浸透があるからです。雨水は継ぎ目や塗装の防水膜が切れてくると浸透します。
継ぎ目の割れは目で確認できますが、防水膜は手を壁にこすりつけると白い粉が付いてきます。これが防水切れのサインです。
以上の様に住まいの健康診断は皆さん自身で年に2〜3回行っていると異常を見つける事が出来ます。特に梅雨どきの前は外壁と同時に雨どいの枯葉等の点検も必要かと思います。
住まいの健康管理を行い、ひび割れ等の「早期発見」「早期治療」を心掛け寿命を伸ばしましょう。
『家は大切な財産です。しっかり守って下さい』
△TOPへ